2003年4月 大須で一花咲かせたい!の巻

 4月16日・17日(2日目)

 ・・・・・そして二日目・・・・そして二日酔い
 少々羽目をはずしすぎた小生・・・これから始まる試練!!そして忘れることのできない経験の始まり始まり
 9時ころ宮守に到着。昨日の余韻と筋肉痛、、そして二日酔い典型的な祭りの翌日の私は、渋茶をずずず・・・っとすすり、今日の道具を準備します。二日目は神輿渡御がないのでそく神楽の奉納から始まります。基本的に初日に舞った神楽は2日目には奉納しません。当然二日目は初心者にとっては舞える番数が少ないので必然的に出番が少なくなります。ちなみに昨年の二日目はたしか二つしか舞えませんでした。今年は、道祖を覚えたので1つ出番をふやせるなぁと思ってちょっと喜んでました。
 しかし、世の中そんなに甘くなかったのです。・・・・・・・・・・・・当然のように道祖から始まりました。この神楽は、初矢と四天を足して二で割って長いカンナギがあって米をまく神楽です。ようは初心者には難しい神楽なのです。幸い二日酔いが功を奏して緊張しなかったらしく、見事に舞えました。番数が少ないだろうと予想していたので、全力で舞いました。汗だくで楽屋に戻り、ほっと一息つけるなぁと思っていたら、「次何舞うの?」って大先輩が、、、そんなこといわれても持ち芸が・・・そして体力も・・・一大決心して出した結果は「笹結」舞います。という結論でした。なぜかというと、結構簡単な舞でかつ、客受けがよいからです。
 はじめは姫の格好をして舞います。実はそれは五鬼大神の化身で、楽屋に引っ込み荒型に早変わりして、戦います。二人舞で、私は五鬼になりました。理由は簡単カンナギがないからです。・・・格闘すること20分!!無事終了し、今度こそ休憩と思ったら、楽屋では誰一人準備をしてません。(もう一番行ってこいの無言の合図です。(><)考えに考えたあげく、「空所」を選びました。ちなみに一度も舞ったことはありませんし、教えられてもいません。それでもこれを選んだ理由は前半は道祖、後半は二還胴が入り、何とかできるだろうと判断したのが一つ、そして、地元なので、間違えてもご愛敬ですむだろうという安易な考えからでした。
 ちなみに二還胴は偶然にも、一度だけですが練習したこともあったので、人前で披露してみたいという気持ちもありました。
 さぁはじまりまじまり、さっきまであんなに疲れていたのが嘘のように体が動きます。我々神楽師は時々このような現象に遭遇します体がほぐれ、精神的に高揚している時にこのようなことが多いです。その気になるというか、なんというかとにかく調子がよい状態になります。舞台下から拍手やご祝儀を頂き、たのしく踊ることができました。
 楽屋に戻ると、今度は「四天」といわれ、またまた出番です。なんとか舞終え楽屋に戻ると、先生がどうしようか?悩んでいました。所望分を奉納したいが人数が足りず、代わりに何かやろうとか考えていたのでした。私はとっさに「橋引き」といってしまいました。この舞は基本的に道化舞で、よくお客や子供を舞台にあげて、一緒に踊らせます。なので、みんなで楽しめるうえ、時間を調整するのにもうってつけだとおもったのです。その意見はめずらしく採用され、「橋引」を舞うことになりました。いつもは下っ端の私が、その他数名の一般客のリーダーとなり、舞台を盛り上げます。なんとか無事に終えることができ、観客から「おもしろかったよ」といわれて、ほっとしました。
 ここまでくれば、もうなんでもあり!!怖いものなしです。先輩の「次は産屋の玉より姫ね」という指示もなんのその「はい、わかりましたぁ」と元気に返事。しどろもどろになりつつも何とか舞、無事本年の祭典も舞きったのでした。
 



 







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