2005年 4月24日 初めての五十鈴神社祭典の巻
いててて・・・昨日の大須八幡神社祭典で張り切りすぎた小生、筋肉痛と二日酔い、まもなく30歳を迎えるというのに加減がわからない、いやっ!!祭になると加減知らずです。
今年は大須の祭典が1日だったので、例年だと重なる旧3月16日の熊沢地区五十鈴神社祭典におじゃまできました。私は、機会があればこの地区で舞いたいと切に願っていました。なぜならば、私が幼少よりなじみのある大先生の地元だからです。もう亡くなって数年たちますが、ご老体になってからも常に荒型を舞っていて体は小さいが、その舞のスケールはとてつもなく大きな方でした。また、五矢のコンテイ役を舞えば、他の追随をゆるさない程すばらしく情に訴える舞を奉納する神楽師でした。
この先生には縁あってとてもかわいがってもらいました。祭りに行けば必ずお小遣いをくれる人でした。そういったなつかし思いを胸に訪れることができた熊沢地区、大須の祭典が1日になったことよりこの地区で舞えるうれしさが勝っていました。
今回はこの祭典にうれしい来客がありました。昔、神楽師だった方が、わざわざ見にきてくれたのです。先輩の話を伺うと荒型がとても上手なかただったとということで、自分の目でその方の舞を見れなかったのがちょっと悔しく思いました。と同時に大先輩に見られるという緊張感が走りました。舞台がはじまる前に少しだけお話ができとても嬉しかったです。(また見に来て下さいね。)
今回は大須小学校の子供達による初矢と四天からはじまります。先輩方のご配慮で、地元大須に続いて笛を吹かせてもらいました。自分が小学生の時にも同じように舞わせて頂きましたが、今回はへたくそながらも笛吹として参加でき感慨もひとしおでした。
さて、いよいよ出番です。演目は毎度おなじみ岩戸開で、いつものように天津神役、最近はこの役が大好きです。
知慶が出て、天津神(国津神)手力男、姫がでそろいます。ポイントは荒型が2〜3人続くわけですが、いいかえれば荒型の業の品評会なのです。神楽好きで荒型舞が嫌いな観客はあまりいません。主役じゃなくても見る人の好みの荒型の「型」や業の流れが出たとき自然と拍手をもらえます。そういった意味でどういった型を使うかどの間合いで手を変えるか舞手の力量が試される訳です。
ちなみに私は入門以来、招待された祭りで岩戸開を奉納する際に出演しなかったことがありません。唯一無欠席のこの舞の荒型、平成13年の初舞台より、推定(年8回×昨年までで4年)32回以上も舞っています。(実は初矢よりも舞っている)しかし、これでOKって思ったことは一度もなく、日々精進しなくてはと思う限りです。最近の稽古不足もあって思うようにきまりません。間違いはなかったけど、自己採点としては65点の出来でした。
次の出番は笹結の荒型です。この役をやれっていわれる事が、相変わらずうれしいです。なんてったって数少ない主役をはれる演目ですから、意気揚々と仕度をします。自分なりのこだわりがあり、沢山ある千早の中からいつも同じものを手にします。もっと立派な千早もあるのに何故かこの千早でなければだめなんです。この仕度だったらうまく舞えるという自己暗示なんでしょうね。いつものごとく順調にこなし自己採点75点です。・・・・・・・・・出番は以上でした。先輩方の配慮で笛吹として経験を踏ませようという考えだったようですね。舞ったのは2番、笛吹として2番、太鼓として2番で計6番役を頂きました。
へたくそでも太鼓・笛吹として育てようとしてくれる先輩方の配慮に感動した一日となりました。すべてにおいてもっと成長しようと思える大切な一日となりました。