所望分(しょもうわけ)



 伊弉諾尊(イザナギノミコト)・伊弉冉尊(イザナギノミコト) 二柱の神は日本の国を永住の地と定めて国造りをされ、色々なもの造り育てました。
 1年を360日と定め、東西南北、春夏秋冬を定めて一季を90日とし、それぞれの神に受け持たせておりました。
 しかし、その中に土の神の受け持つ領分がなかったことから土地はどんどんやせて行き、作物はとれず万民は困り果てていました。
 そこで、土の神八十万魂尊(ヤソヨロズタマノミコト)は土の徳を回復するために自分にも受け持ちを分けてくれるよう四人の神に願いましたが聞き入れてもらえなかったので、争いによって奪うこととしたことから、土地はますますやせ衰えてゆきました。
 そこに、万物を司る天之御中主尊(アメノミナカヌシノミコト)(修験道では大元気神)が現れて四人の神と土の神あわせて五行の神の仲裁に入り、一神の受け持つ90日から18日ずつを八十万魂尊に分け与え、それぞれの季節の境目に入れて土用と名付けました。これにより、春夏秋冬の境目も明確となり土勢も盛り返しました。
 何事も協力してやれば栄えるという事を教えています。

 

 


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